ヤマドリのブログ

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【悲報】ワイ氏、セルフレジが使えない不器用男だった【雑談#4】

 先日の出来事です。食材を買いにスーパーへ行ったのですが、始めてセルフレジを利用しました。その時「ちょっとうまくいかなくてしょぼんとした」というお話を一つ。ボリュームがあるので(主に本題ではないところに)、お時間のある時にお読みください。

目次(本題から読んでもおkです。)

 

 

ことのあらまし(本題ではない)

 かれこれ一週間近く前のことなので思い出しながら書きます。話のデティールは気にしないでね☆

 ある日、カレーを作ろうと思った私はスーパーへ買い物に出かけます。店内を巡ってかごの中にはじゃがいも、たまねぎそしてウインナーが。

 そうですこの男、カレーには牛肉か豚肉か、はたまた第三勢力たる鶏肉か、という論争に一石を投じる革命児ウインナー派だったのです。……という話をしたいわけではないので、素直にレジに向かいます。ちなみに鶏肉が好きです。

 レジにつくとセルフレジが空いていました。使い方を知らないので今まで利用したことがなかったのですが、この機にと思いそちらの方へ。台の左側に買い物かごを置きます。

 ここでセルフレジを使ったことのない人のために、詳細を描写します。普段から利用する方は次の段落まで読み飛ばしておk。さて、あなたがセルフレジの前に立ったとき、目の前にはタッチパネルがあります。指示に従って操作するとお会計までエスコートしてくれるお利口さんです。そのパネルはちょうど胸の高さほどになるのですが、それを支える首の部分がバーコードの読み取り機になっています。赤い光(赤外線?)が出ていて、そこでバーコードを読み取る……この仕組みは有人レジと同じですね。それからバーコード読み取り機の右側(あなたから見て左側)は台になっていて、ここに買い物かごを置きます。そしてその反対側は清算済みの商品を置く台。つまり台に置いたかごから商品を取り出し、バーコードに読み取らせて、反対側の台へ。この流れでお会計をしていきます。はい、説明おわり。分からなかった人は「セルフレジ 使い方」で検索!

 さて話は私が初めてセルフレジの前に立ち、(手違いであらぬ疑いをかけられないだろうか的な意味で)ドキドキしていた時に戻ります。まずはタッチパネルを凝視

 タッチパネル「メンバーズカードをお持ちですか?」

 もってません。(いいえを)ぽちッ

 タッチパネル「マイバッグorレジ袋を選んでください」

 うーん……。

 さっそくここで悩みが生じます。というのもスーパーと家が近いので、いつも普段使いのカバンに詰めて帰ります。ポーチなどなど(?)を持ち歩く女性と違って、男子はものをあまり持ってないので買い物に行くだけならかばんはスカスカなんですよね。なのでマイバッグはもっていない……かといってレジ袋はいらないし。

 なやんだ結果、とりあえず「マイバッグorマイバスケット」を選択。ポチッ

 タッチパネル「隣の台のハンガーにマイバッグをかけてください」

 ……ワッツ!? 

 ここで完全にどうしたらええんや状態です。スーパーも(正確にはセルフレジメーカーも)カバンにダイレクトインして帰るケースを想定していないのでしょう。分かりやすく説明してくれている、「ハンガーにマイバッグ(手提げ袋)をかける図」と「台にマイバスケットを置いた図」が余計に混乱させます。え、ワイのカバンおいてええの?マイバッグには違いないけど、私のマイバッグ(リュックサック)は明らかにそのハンガーにかけて良い代物には見えないないのです。てか、絵面があやしくないですか? それこそ疑いの目で見られそう。

 ここは落ち着いて「戻る」をぽちッ。「お買い上げシール」をポチッします。

 タッチパネル「商品をスキャンしてください」

 ホッ。なんとか前に進みました。とりあえずたまねぎをスキャン。仕方なく何もない台座にそっと置きます。ネットに入っているから台も汚れないね(∩´∀`)∩ワーイ

 それでじゃがいものスキャンは無事に終わり、最後のウインナーに手をかけます。ここでかごがあくので、空になったかごを清算済みの台に移しました。レジから離れるときにたまねぎ・じゃがいも・ウインナーを胸に抱えるわけにはいきませんからね。

 台を移し、その中に清算済みのたまねぎ・じゃがいもを戻す。さてと、ウインナーをスキャン……お?

 タッチパネル「商品の重量が変化しました。係員を呼んでください」

 ……!?……ワワワッツ!?

 さすがハイテク機器ですね。生産済みの商品の重量を図っていて、不正を防止しているわけです。すごーい!

 しかし感心している余裕はありません。目の前にはエラーを吹くタッチパネル。てんやわんやです。

 しかし救いの手はすぐに来ます。利用していたレジがセルフレジを一括で担当するおばちゃんの前だったので、すかさずIDカードをピッ。エラーを解消してくれました。

 そのあとは無事にウインナーをスキャンし、お会計。かごを持って袋詰めするスペースへ。ポリ袋にたまねぎをいれたら、あとはカバンにダイレクトイン。かごは返してお帰りになりましたとさ。

 

で、なんでうまく使えなかったの?(ここから本題)

 さて、2000字も書いた私も大概だが、これを読んできた君も大概だぞ。ありがとう。

 さて本題は「なんでセルフレジがうまく使えなかったのだろうか」という話です。ここではまずタッチパネルの指示を確認したいと思います。分かりやすくするために簡潔に図を作りました。

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 で、何が原因かと考えると「同時処理と継次処理」の話じゃないかという気がする。

 同時処理と継次処理というのは考え方のタイプのことなんですが簡単にいうと、

同時処理 → 全体から細部へと理解するのが得意

 ・全体を踏まえて理解をしていく

 ・関連付けて説明してもらうと理解しやすい

継次処理 → 順番通りに理解をするのが得意

 ・部分から全体を理解していくのが得意

 ・順序だてて説明してもらうと理解しやすい

という特徴があります。ここで注意なのはどちらが優れているかではなく、どちらも理解するためのひとつの方法にすぎないということ。それから人によってどちらの方法が理解しやすいかに違いがあると言うことです。

 こういった考え方の傾向のようなものには、たいていどちらのタイプかを診断するテストがあります。私はテストこそしてませんが、おそらく同時処理型だろうなと思います。みなさんはどちらのタイプでしょうか?

 

同時処理が見るセルフレジでの失敗

 先のセルフレジでの失敗(ことなきを得たので、失敗というほどではありませんが)を考えるに、その原因は「同時処理型人間には疑問が生じる点がある」ということにあるのではないかと考えます。

 同時処理は全体をまず考える傾向がありますから、例えば「で、レジ通した後どこでお金払うの? 袋詰めは?」ということが疑問になります。バーコードの読み取りから退店までの全体の手順が分からないと、いま何をしていいか分からなかったり、今することが不安になったりするのです。

 そこで先ほどの図です。チャートのなかに「疑問」を書いておきました。

 こういった疑問が生じるのは全体の流れが分からないからだと思います。「言われた通りにしたらええやん」と思うかもしれませんが、全体が分からないと行動できないのが同時処理の傾向かもしれません。

 どこで会計するのだろうか? 袋詰めはどうするのだろうか? 会計後にチェックする人がいる? だとしたら、リュックサックは中が見えないから不適当じゃないかな? と考えてしまい、これが解消されないと決定が難しいケースがあります。特に困るのは間違ったときにリトライできるのかどうかが分からないこと! よく日本は間違いを許容しない社会、と揶揄されることを聞きますが、金銭が絡むシーンでの間違いは本当に怖い。ビビッてしまうのです。

 さて、セルフレジは順序通りに説明されるので、継次処理を前提にしていると思われます。確かに説明が簡潔になるため、一見して分かりやすいです。しかし、その順序に必ずしも合致しない場合(それがどの程度あるかは別として)、レジの前でハテナが大量発生してしまう人も少なからずいるはずです。もちろんそういったレアケースに対応するためにスタッフは配置されていますし、一度経験して全体が分かれば問題なく利用できるので、大きな問題にはならないでしょうが……。

 しかし、同時処理型人間には分かりにくいなぁと思うシーンが意外な身近にあり、どんな人にも理解しやすい説明はできないだろうかと考えたシーンでした……というお話でした。長いことお付き合いありがとうございました。